滋賀で見かけた虫たち ♬

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Column 2
                                関澤友規子
滋賀で見かけた虫たち♪37.2021.9
フクラスズメ
Arcte coerula<脹雀>

今回はフクラスズメ

2012年8月の伊吹山での全国会研修での1枚。
イラクサ科のカラムシ等で出会うこのインパクトある幼虫。
見かける度につい小枝などで「つんつん」してしまいます。
すると途端に全身を振り振り「僕、怖いやろ」と言わんばかりの頭突き攻撃状態に。
こちらをびっくりさせて身を守る、唯一の術なので気の毒ですが、ついまた‥(汗)

上2枚が普通のタイプなのですが、珍しい色合いのもどうぞ。

残念ながら京都府山城町なのですが、2017年9月半ばで見た子。

この色で「振り振り」してくれました。

同じ場所でこうした色目の子も。色々なタイプがあるようです。
しかし幼虫はこんなに派手でも成虫は至って地味。



下の翅には青い地を隠し持ってはいますが。。(奈良市2011年3月半ば)

滋賀で見かけた虫たち♪36.2021.8
スカシサン
Prismosticta hyalinata Butler<透蚕>
夏到来、緑濃い湖北の山に居たのはスカシサン。

スカシサンはカイコガ科の蛾で、両翅の先端に「透かし」がありますね。それが名前の由来で。サンは「蚕」かと。
2014年7月27日の湖北研修でのもの。標高は700mはあったような。


この櫛歯状の触覚で男子でしょう。
「透かし」も半透明なのが解りますね。


幼虫の食樹はサワフタギやタンナサワフタギ。なるほど上に見えていますね。
成虫は7~8月に出現。
各地でもあまり見かけない蛾のようで、確かに出会ったのはこの1回きり。
また、どちらかで出会いたい蛾の1匹です♪

滋賀で見かけた虫たち♪35.2021.7
ヤナギハムシ
Chysomela vigintipunctata<柳葉虫>

6月の湖東研修で見かけた謎のもの@ヤナギ。

近くの葉裏に幾つもあり、単独のから複数のまで。
サイズは縦で1cmもなかったような。。


何かの蛹の抜け殻?独特の模様から、最初はテントウムシの?と思たものの、ヤナギハムシの蛹の脱皮殻と判明。

確かに近くの別のヤナギの葉に成虫がいましたっけ。

ヤナギハムシはその名の通り、幼虫の食樹がヤナギのハムシ。日本各地に自生しています。
画面右奥の青いものはヤナギルリハムシですが…ところでこれが何ヤナギだったのか?
その確認は怠りました(大汗)

そこで思い出す2年前のこちらは福井・中井池見湿地のジャヤナギ(多分)で見た光景。

虫生一大事の産卵行動。お母さんは私のカメラからも逃げる事なく、お蔭で何枚も。。
ここから生まれた兄弟達が、その後も一緒に育って蛹になり羽化して…の光景だったようです。一連のものが繋がったのがまた嬉しいです♪


滋賀で見かけた虫たち♪34.2021.6
タケウチトゲアワフキ
Machaerota takeuchii<竹内棘泡吹虫>

3月にアップした♪31・謎の巣@シナノキから成虫が出ました。

これは4月下旬の1匹。


上下共5月上旬のもの


1月半ばに見たこの謎の巣


タケウチトゲアワフキはツノゼミに似ていますが、同じヨコバイやウンカの仲間。

この「水滴」がポイントかも。アワフキの仲間の幼虫は茎から水分・養分をちゅーちゅーしては不要なものをオシッコのように出すので。もしかして成虫も?です。
春の早い今年、4月下旬に見に行った際に見たのは1匹だけ。普段は5月に羽化らしく
それで再度出かけた次第。そこで何匹も。。


このシナノキを植栽した際に、付いて来たものらしい。ともかくもありがたい再訪でした♪


滋賀で見かけた虫たち♪33.2021.5
ウマノオバチ
Euurobracon yokahamae<馬尾蜂

今月はこちら4月半ばの湖東の森で見たこちら

この長――――――――――い尾は産卵管
その名も「ウマノオバチ」

この産卵管は目測で15㎝程だったかと。

ウマノオバチはコマユバチ科の寄生蜂で材木中のカミキリムシ等の幼虫・蛹に寄生。
幼虫達が開けた穴を利用して材に潜り込み、この産卵管で幼虫達に産卵するという。
柔らかそうな管でもこの長さ、歩くのももたもたしていましたが。。



寄生蜂と思うと、お母さんも凛々しい顔つきですね。

同じ寄生蜂のオナガバチ(滋賀で見た虫♪3 2018年7月分)はヒメバチ科。
こちらは産卵管を木材の上から中の幼虫に刺していたので、産卵管は堅いのかと。

いずれにしてもこうして命を繋ぐ自然界の奥深さには目が、ですね。

滋賀で見かけた虫たち♪32.2021.4

ヒメツチハンミョウ
Meloe coarctatus<姫土斑猫>
やっと春になりましたね♪今月はこちら


2016年4月9日の湖西・函館山で…ツチハンミョウの仲間・ヒメツチハンミョウかと。
越冬していたお母さんでしょうね。
触覚を外した体長は2㎝程の一目見て「!」の姿。
重たいお腹の為か?飛べません。
不思議な一生を過ごす虫で、春先出て来たお母さんは土中に沢山の卵を産卵。
孵化した幼虫は地面から草を登って花に付き、やって来たハナバチにくっつき、彼らの巣まで運んでもらいます。
そこでハナバチの卵や花粉、蜜を食べて成虫に…何という複雑かつ可能性の低い命のつなぎ方でしょうか。
なので「沢山の卵を」だし、また危険が迫れば「カンタリジン」という毒を出し、それが手に付けば「火傷」みたいに。
如何にも強面の虫にも背後には色々な?事情が。。なのでしょう。

実は2019年5月に湖東の山でも出会っており、カンアオイの葉陰を逃げ惑っていました。




逃げるのではっきり写っていませんが、この触覚の形で雌雄が、という虫です。


是非また出会ってみたい虫ですね。

滋賀で見かけた虫たち♪31.2021.3
タケウチトゲアワフキ
Machaerota takeuchii<竹内棘泡吹虫>
1月半ばの湖南地方で見たこちら


シナノキの枝先についた謎のもの


何かの虫の蛹の跡なのか?


まるでバロックの笛みたい、でも中はからっぽに見えるけど?


フェイスブックでお尋ねしたところ「タケウチトゲアワフキ」の幼虫の籠った巣だと。
タケウチトゲアワフキは「ツノゼミ」似で、シナノキ、ボダイジュを食樹とする体長7mm程のアワフキムシ。
幼虫は白い泡を出して身を隠し、その泡が固まったものがこの「巣」になり、中でシナノキの樹液をちゅーちゅーするらしい。
また幼虫はここで越冬というから、古いものはさておき、少しは中にいる?
…5月頃の羽化をまた見に来ないと?


滋賀で見かけた虫たち♪30.2021.2

ヨモギハムシ Chrysolina aurichalcea<蓬葉虫>

真冬で虫がいません(涙)2013年1月半ば湖東で見たこちら・ハムシ達

ヨモギハムシかと思いますが、良く似たハムシで成虫越冬が何種かあります。
ヨモギハムシはキク科のヨモギなど、カミナリハムシはチョウジタデやオオマツヨイグサなどが食草。
ヨモギハムシは体長7mm~10mm。カミナリハムシなら6mm程。これはそこまで小さくなかったような。

こちらはヨモギハムシで11月のお取込み中

琵琶湖一周歩きの際、秋から冬にかけてこのヨモギハムシがあちこちに。
お腹が大きいのが女子で、それが大きい程モテるのかとも。。


こちらは2014年1月半ばの湖東で。

滋賀で見かけた虫たち♪29.2021.1

ヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas<緋縅蝶>

冬で虫の姿が…のところ、2014年1月半ばに湖東で出会ったこちら。

この縦にぶら下がるのはタテハチョウ科の仲間の特徴。ヒオドシチョウかなと思ったけど、彼らは成虫越冬。するとこれは羽化した跡のでは?と。


里山の広々した畑の一角にある溜池傍の石灯籠。そこに蛹の団体さん。。
ヒオドシチョウはニレ科のエノキやヤナギが食樹。溜池の周りにそんな木はない…
すると或る晩?近くの雑木林から皆でわさわさ農道を通ってここまで来て‥?

ヒオドシチョウと言えば同じく2014年6月の黒河峠への道で見たこちら。

行きに幼虫の団体を見て「!」でしたが、


山上での研修後、降りて来たら何と蛹になっている!

ヒオドシチョウの卵は福井の2020年4月中池見のもの

食樹はニレ科のエノキやヤナギ。100個とかまとめて産卵なので幼虫時代から蛹までずっと団体行動を、です。

成虫の写真がないので、同じく2014年7月の長野での1枚

成虫越冬し早春に交尾・産卵。それが初夏に1回だけ羽化する蝶です。


滋賀で見かけた虫たち♪28 2020.12

ミヤマカラスアゲハ Papillo maakii<深山烏揚羽>

11月半ばの湖東の山研修で見かけたこの幼虫。


蛹になろうと、この反対側にあったキハダから、のよう。


ミヤマカラスアゲハの終齢幼虫で、そっくりのカラスアゲハとの見分けは
①腹脚側面(タコの吸盤のような)に細い黒い線がある。
②頭部の黄色い帯が背中を一周していること。
しかし食樹のキハダはすっかり落葉。
おそらく最後辺りの幼虫かと思われます。

ミヤマカラスアゲハとなれば、2015年7月の高時川上流での研修で見たこの光景。


もう1枚どうぞ


これは「滋賀で見かけた虫たち4」でアップしたもの。これらは皆、男子でミネラル分等を
補給していた光景ですが…今回の幼虫も来春目指して冬眠につくのでしょう。元気で♪


滋賀で見かけた虫たち♪27 2020.11

アサギマダラ Parantica sita<浅黄斑 浅葱斑>

秋も深まって来たら、今年も出会いたいアサギマダラ。


2013年10月18日の湖西・鵜川で。アサギマダラ@セイタカアワダチソウ


もう1枚もセイタカアワダチソウに隠れて吸蜜。
この時期、同じくキク科のフジバカマやヒヨドリバナによく飛んで来ます。
しかし幼虫の食草はガガイモ科のカモメヅル、イケマ、キジョランなど。


このキジョランの葉に開いている丸い穴はもしかして幼虫の食べた跡かもしれません。

こちらがイケマの花と葉。

それで仕方なく我が家のフジバカマに来た分をどうぞ。2016年10月11日(兵庫南東部)
5

海を渡って旅をする蝶で、時に翅にマーキングされている蝶もいますが。
まだその生態は謎の部分も多い。

翅のうっすら浅葱色が良いですね。
フジバカマ等の持つ成分が男子には必要らしい。
秋のこの時期はこの後、南に向けて飛び立つのでしょうね、元気で~!


滋賀で見かけた虫たち♪26 2020.10
セスジスズメ Theretra oldenlandiae<背筋雀>
コスズメ Theretra japonica<小雀>
クチバスズメ Marumba sperchius sperchius<朽葉雀>

ようやく秋になりましたね。この時期、見かける事も多くなったのがこの子たち♪


アンテナのような尾角を振り振り道を急いでいませんか? セスジスズメの終齢幼虫が蛹になりに「ここではないどこか」を探しての急ぎ足姿。2015年9月18日の湖西・蓬莱でのもの。

真っ黒タイプの他、こうした茶色タイプのお子も(2011年9月19日の湖西・堅田辺り)

またこんな色の子も。


これは2014年7月の私の近所ですが(兵庫)「尾っぽのアンテナ」、解り易いですね。

少し齢が若いとこうした姿に。2015年9月18日の湖西・蓬莱にて。
この時はヤブガラシにいましたが、他にホウセンカや里芋やツリフネソウも食草。
年に2回、夏―秋に発生し、蛹越冬だそうです。

またこちらは同じくスズメガの仲間のコスズメ

2011年10月2日の湖西・小野辺り。
こちらはブドウ科のヤブガラシなどに夏―秋の年2回発生。

次にこちらは2015年10月9日の比叡山にてのクチバスズメ

コナラ、クヌギ、アラカシなど珍しくブナ科を食樹としています。夏-秋に年2回発生。
スズメガの子たちは尾っぽのアンテナが目印です。


滋賀で見かけた虫たち♪25 2020.09
アゲハモドキ Epicopeia hainesii<擬鳳蝶蛾、揚羽擬蛾>

猛暑が続くこの夏、虫達も大変でしょうね。さて今月は河辺生きものの森で見たこちら。


え?こんなアゲハっていたっけ?と思うこちらは「蛾」で、その名も「アゲハモドキ」
2018年8月12日の下見の際にTさんが見つけて下さったもの。


結構高い場所なのに凄いですね。これは有毒のジャコウアゲハに擬態しているのでしょう。
アゲハモドキはヤマボウシやクマノミズキが食樹ですが、その幼虫がまた面白いのです。


この白い毛羽だった謎のもの、これがアゲハモドキの幼虫です、びっくりですよね。
この白いのはひも状蝋物質、というもの。動かなければ何かのゴミみたいですね。

ここに3匹いるのです。成虫も幼虫も本当に面白い蛾ですね。
なおこちらは2012年9月24日の伊吹山麓で見たものです。


滋賀で見かけた虫たち♪24 2020.08
ハンミョウ Cicindela japonica<斑猫>

雨も明けていよいよ夏本番ですね、今月はハンミョウです。


別名「道教え」…山道などで道案内するように走ってはまた止まり、また走るを繰り返す。
体長20mm程の美しい模様ですが、他の虫を捕まえてがじがじ齧ると言う肉食系昆虫。
幼虫も地面に穴を掘って隠れ、通りかかった虫などを大顎で咥えて穴に引きずり込み食べると言う。
因みにニラを巣穴に差し込むと幼虫が喰いつくので釣り上げられるとか。それでニラムシとも。


前から見たら大顎の辺りが怖いですが、、

いずれも2015年7月30日の湖北・石榑峠にて。

滋賀で見かけた虫たち♪23 2020.07

ヒメヒゲナガカミキリ
Monochamus subfasciatus<姫髭長天牛>
ルリボシカミキリ
Rosaria batesi<瑠璃星天牛>

7月になりました。夏も本番、虫達も本番♪
今月はこちら。


ヒメヒゲナガカミキリ
長い触覚(ヒゲナガ)と背中の白い帯模様が特徴のカミキリムシで、北海道から九州までの各地に自生。
白い帯模様は地域変異があるらしく、関東では薄い橙色とか。
渋いけどカッコいいカミキリですね。
カミキリムシ科フトカミキリ亜科。
2019年7月2日の伊吹山山頂付近にて。
幼虫は広葉樹の枯れ木内部などを食べ、成虫も枯れ木にいる事が多いとかですが、この時は地面すぐの葉陰で。
長い触覚の白黒模様も鮮やかですね。


私のカメラから逃げ惑う様子。


また伊吹山頂ではルリボシカミキリにも出会っています。
2010年8月7日の研修で。
こちらはカミキリムシ科同属。
こちらも低い位置でのお出ましでした。



滋賀で見かけた虫たち♪22 2020.06
シロスジトモエガ
Metopta rectifasciata<白筋巴蛾>
フジキオビ
Schistomitra funeralis<富士黄帯蛾>

ギンツバメ
Acropteris iphiata<銀燕蛾>


今回は会員のKさんが見つけた蛾シリーズ♪
まずはシロスジトモエ(ヤガ科)


湖東の湿地で2020年5月下旬に見つけたこの蛾。
やはりこの白い筋が名前の、ですね。
トモエガの仲間はこの「眼玉模様」が大特徴。
「敵」にはビビらせ効果大でしょう。
食樹はサルトリイバラなど。




次に2019年5月下旬の長浜市でのアゲハモドキ科のフジキオビ 
何ともカッコいい蛾ですね、触覚から男子でしょう。
食樹はナツツバキ。
各地で減って来ている蛾のようです。
もう1枚どうぞ。



更にもう1種・2020年6月2日の野洲市でのギンツバメ
翅を広げて止まると、模様が両端まで繋がって見えるのが不思議なツバメガ科の蛾

この時期は蛾もカッコいいのから美しいのまで、千客万来のお出ましぶり。
Kさんならではの発見でもあります。


滋賀で見かけた虫たち♪21 2020.05
クロキンメアブ
Chrysops japonicus Wiedermann<黒金目虻>
イヨシロオビアブ
Hirosia iyoensis, Tabanus iyoensis<伊予白帯虻>

薫風香る5月になりました。昨年5月6日に湖東・高取山で出会った虫はこちら。


Kさんのシャツに止まっての1枚。金色の眼と黒い体に渋い模様の翅…何とお洒落なと
何枚か撮りましたが、これが「クロキンメアブ」…ってそのまんまの名前ですね。
体長1cm程の小ぶりで、人懐こくKさんにまとわりつき、続いてリュックにも。


実はこのアブは山地に自生し、「女子は哺乳類から吸血」するアブだったのです(!)
皆で代わる代わる撮りましたが、幸い被害者は出ませんでした。


それで思い出すのがこのイヨシロオビアブ。やはり女子が吸血するというアブで、渓谷で魚釣りしてた人がいきなり大群に襲われる話も聞きます。
知らないとは幸せな事で、この時も暢気に撮りましたが、幸い男子だったのかも? 
2014年7月の湖北・黒河峠への道で。
夏に向かって山ではそういう危険も、との季節にもなりましたね。


滋賀で見かけた虫たち♪20 2020.04
ヒメハサミツノカメムシ
Acanthosoma forficula
<姫鋏角亀虫>
4月になりました。虫達にもやっと春ですね♪
2013年4月28日に湖西の黒河峠近くで見たこちら

腹部の先端にある1対の「ツノ」は男子の証し。
交尾時に女子を逃げないように挟む、その名も「ハサミツノカメムシ」・・・
の仲間で、このはさみ1対が並行ではないとすると、
・・・正確には、「ヒメハサミツノカメムシ」かと。

北海道から九州まで自生し、サワシバ、クマシデに着くとか。体長は14-17mm

ツノが「ハ」の字してるので「ヒメ…」でしょう。並行だと無印・ハサミツノカメムシ。
上から見たもの。やはり「ハ」の字カーブですね。


この時、1回きりの出会いなので、また是非出会いたい虫です♪

滋賀で見かけた虫たち♪19 2020.01

ジョロウグモ(卵嚢)
Nephila clavata<女郎蜘蛛>
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
1月には虫が殆ど見かけないのですが、こんな形態のものもいます。



2012年1月の湖東で見たこの蓑虫みたいな卵のう。クモの、とは聞いていましたが、正確にはジョロウグモの卵のうだそうです。

それは少し崩してみたこの画像から。



拡大してみました。これがクモの卵。
こんな針葉樹でも産卵する事があるそうです。

以前見たのは兵庫県ですが

こんな形状だったので随分違いますね。(2018年3月下旬)

更にもう1枚どうぞ

寒い風の吹くこの時期、春を待つ姿は色々ですね。

滋賀で見かけた虫たち♪18 2019.12
カマドウマ
Rhaphidophoridae –
カマドウマ科-<竈馬>
今回は昨年の11月に湖北で出会ったこちらカマドウマ。


お尻の先の剣は産卵管かな。





カマドウマはバッタ目カマドウマ科の昆虫。マダラカマドウマやハヤシウマとか数種あるけど、その見分けは困難。
秋の季語との話もあるけど、俗称「便所コオロギ」の方が有名?餌は広食性で、この時も学校林でキノコの生えた切り株に集っていましたが、キノコ始め、虫の死骸や落ち葉など何でも食べるという。またこのぴょんぴょん逃げ惑う姿が苦手という方も多いようで。
私も初めて見たのが湖西の山の中のトイレ。ドアを開けたら床に居た数匹が急に明るくなったので、どっ、どうしようと右往左往。私も呆然と固まっていると「はい、はい」と某先生が「箒で掃き出し」…強烈な記憶です。掃かれてもどうせまた後に入って来て暖を取るのでしょうが…。
生活史はあまり詳細ではなく寿命は2~3年とか。秋に「小さい個体」がどっと出て来るとかで、そのまま越冬して春を待つようです。ただカマキリと同じく「ハリガネムシ」に操られて水に飛び込む個体も多く、渓流の魚の秋の餌になってもいるらしい。なので水に飛び込まなかった個体と冬のどこかで出会う可能性も?

滋賀で見かけた虫たち♪17 2019.11
ヒメヤママユ
Saturnia jyonasil <姫山繭>

秋も深まるこの時期、出会うのがヒメヤママユ(10-11月出現)

4つの眼玉模様で「敵」を脅かすのかな。触覚が太いアンテナ状なので男子でしょう。

食樹はブナ科からサクラ、ケヤキまでの広食性
いずれも2015年10月17日の金勝山のトイレ前で。
ヤママユ
Antheraea yamamal <山繭>

またこの仲間のヤママユはこちら(2014年9月の湖北)
上記↑のヒメヤママユより少し早い時期(9-10月)に羽化して来るようです。



このお腹の大きさ、女子で産卵はまだでしょうか。

ブナ科コナラ属や同科クリ属などが食樹。天蚕として長野等で飼育もされているようです。
因みにこんな色のもいて(いずれも2015年10月の比叡山平)



色で雌雄が解る?と思ったけど、どうも色にも種々あるようで


この短いアンテナの様子から、これも女子のようです。


滋賀で見かけた虫たち♪16 2019.10
クロコノマチョウ
Melanitis phedima <黒木間蝶>

9月下旬の湖東で見たクロコノマチョウの幼虫



鮮やかな緑の体に黒い顔、それも兎か猫かはたまたバイキンマンか…


それにしても「顔」が毛深いですね。

この「頬」の辺りに6個の単眼があるか、と何枚も撮ったけどよく解らない。

クロコノマチョウはススキなどイネ科の葉を食べて育つ蝶。
親はまだ見つけられていませんが(大汗)黒地の渋い蝶なのに、幼虫のこのビビッドな美しさ。とは言えススキにぴたっとくっつくとなかなか見つけられない。
今回ようやく見つけた嬉しいお子でした♪


滋賀で見かけた虫たち♪15 2019.09

ハイイロチョッキリ
Cyllorhynchites ursulus <灰色ちょっきり>

9月初めの湖東の河辺生きものの森では、地面に何枚かの葉とドングリの付いた小枝が落っこちているのをよく見かけます。



その帽子(殻斗)に小さい穴が開いています。


↑がコナラを落としたチョッキリ本人。


ドングリと共に1枚

ハイイロチョッキリはゾウムシの仲間。8月~9月にコナラ、クヌギなどブナ科のまだ柔らかいドングリに「象の鼻」のような「口」で穴を開けて産卵。
その後、「ちょっきり!」と枝を切って地面に落とします。
なお「切り落とさない」派もいるらしいけど、その場合も前もって枝に切り込みを入れているので小枝は風などで自然落果するとか。

卵から孵化した幼虫はドングリを中から食べてから土の中に潜って越冬し、翌年羽化して出て来たらまた親と同じくコナラなどに登るのでしょう。


滋賀で見かけた虫たち♪14 2019.08
ヒメクチバスズメ
Marumba jancakowskii <姫朽葉天蛾>

7月上旬の伊吹山で見かけたヒメクチバスズメ

山上駐車場のトイレの壁に数匹いましたが、この日は羽化ラッシュなのか?


横から見た姿。この腹部の反り方が楽しい。


蛾は♂に櫛ヒゲ状の触覚はよく見かけますが、これは「鞭」のような…雌雄どちらだろう。
幼虫の食樹はシナノキ科。そう見かけない蛾のようで、流石は伊吹山でしょうか。

クチバスズメ
Marumba sperchius <朽葉天蛾>


またよく似ているこちらは2年前の7月半ばに比良山上で見た同属のクチバスズメ
ヒメ…とは翅の内側の模様や●が違い、幼虫はブナ科のコナラ・クヌギなどが食樹。


横から見たクチバスズメ


滋賀で見かけた虫たち♪13 2019.07
ホシベッコウカギハ
Deroca inconclusa phasma <星鼈甲鉤翅>

7月になりました♪ 7月と言えば思い出すのがこちら・ホシベッコウカギバ

初めて見たのが2011年7月1日の比良山上。少し前まで雨だったのでか、半透明の翅に水滴が…で息を飲みました。こんな美しい蛾もいるのか、と。当時持ってた概念を打ち崩してくれた蛾でもあります。翅を広げると2-3㎝程の小ぶりの蛾で、ヤマボウシやクマノミズキ(ミズキ科)を食樹とし、春―秋に3回発生なら、また出会えるかも。冬芽付近で丸くなって幼虫越冬するとか、それもまた見たいですね。

2枚目のは2018年、こちらも7月1日のビラデスト今津の山研修で見たもの。
この日は羽化の日だったのか、山の中のあちこちで見かけましたが、やはり小さいものの
この「半透明」で清楚なのにインパクトありますね。地面にへばりつくのも何か意味がある
のかな。因みにアンテナ様のこの触覚なら、どちらも男子でしょう。

ビラデスト今津の山で

滋賀で見かけた虫たち♪12 2019.06
エゴツルクビオトシブミ
Cycnotrachelus roelofsi <野
茉莉鶴首落とし文>
6月始め、長浜の奥の山で見かけたこちらの虫は・・・

                        ・・・エゴツルクビオトシブミ

男子は体長(触覚は別)7mm程で首長、女子はそこまで首長ではなく5mm程とか。
エゴノキの葉に揺籃を作って産卵する「鶴首」のような、でこの名前でしょう。
この日、手近にエゴノキがあったので「もしや」と見たらいました。かなりの首長ですが、するとこれは男子で、女子を待っているのかな。


因みにエゴノキは5月に可愛い白い花の咲く木です。



↑7月頃出来る虫こぶ(エゴノネコアシ)も有名。


さて揺籃を巻いていたこの子は女子でしょう。首が長すぎるとこの仕事がしにくいとかで、確かにこの子はそこまで長くない。ともかくお母さんは大忙しのようでした。
因みに「落とし文」にも2種あり、揺籃を下に切り落とす派と枝上に残す派とある様で、こちらは後者らしいけど、先を急ぐのでここまで。もっと見ていたかったですが。

滋賀で見かけた虫たち♪11 2019.05
ウスタビガ
Rhodinia fugax <薄手火蛾、薄足袋蛾>

青葉の季節になりました。2014年の湖北の山研修で見かけたこちら。
ヤママユガ科・ウスタビガの幼虫です。まずは5月下旬の3齢幼虫。

もう1枚どうぞ。何とか難を逃れようと身を縮めているような。

脱皮したてのこのくしゃくしゃ感、ケンポナシの葉裏に居ました。

2週間後の同じくケンポナシの葉裏で更に2回脱皮しての終齢幼虫(脱皮して間なし)

この終齢幼虫は何と「鳴きます♪」
…幼虫を指でつまんでそっと押すと「きゅい、きゅい」とネズミのような鳴き声が。
どこに発声器官を?で不思議なので何度もTRYしたいですが、
そこはストレスフルなので1回で止めましょう(汗)

因みにこのウスタビガの繭は冬の落葉した林で目立つ「ヤマカマス」。

これは何も知らなかった頃、我が家に持ち帰ったコナラの枝にあった繭。
既に中身はもぬけの殻ですが、羽化直後に産卵したのでしょう。
気の毒な事をしてしまいました。
成虫は何故か写真がありません(涙)是非、画像を探してみて下さい。

滋賀で見かけた虫たち♪10 2019.04
ビロードツリアブ
Bombylius major <天鵞絨吊虻、天鵞絨長吻虻>

4月になりました。やや寒い春ですが、春と言えばの虫はこちら、ビロードツリアブ。
年に1回、早春に出て来るこの小熊のようなアブはホバリングして蜜や花粉を食べます。
その姿が「吊られている」ように見えるので「ツリアブ」。可愛い外見ですが、幼虫は地面の下にいる「ヒメバチ」等の幼虫に寄生して生きるらしい…厳しいですね。


2017年4月上旬の奥伊吹。ひなたぼっこしてます。


2019年3月31日の栗東こんぜの里にて。↑2枚とも眼が引っ付いているので男子です。

女子は眼が離れて付くので、その理由は?と思うと、男子は「縄張りを張ったりメスを探索する関係上、視力が発達した」と言う事なのでしょうね、と昆虫学者の方からお聞きしました。ありがとうございます。


滋賀で見かけた虫たち♪9 2019.03
イタドリハムシ
Gallerucida bifasciata <虎杖葉虫>

啓蟄も過ぎ、ようやく春の日差しも…ですが、まだまだ寒い日もありなかなか虫のお出ましも、ですが、3月と言えば毎年出かける湖東のユキワリイチゲ自生地。ここで見かけたのがこちらイタドリハムシ。2015年3月25日です。



イタドリハムシは名前通り、イタドリやスイバが食草のハムシ。模様には個体差があるようです。成虫越冬なのでどこかでじっと春を待っていたのですね。全国各地にいる普通種ですが、7.5~9.5mmとやや大型でこの色と模様、てかり具合で見つけると嬉しい春の虫の1つです♪



ちなみにこの湖東の神社ではこんなハムシも。2013年3月25日。



この写真1枚きりなので何ハムシか?ですが、この子も成虫越冬かな。有毒のキンポウゲ科を齧るハムシってさて?ご存知の方、宜しくお願いいたします。

滋賀で見かけた虫たち♪8 2019.02
オオキンカメムシ
Eucorysses grandeis <大金椿象(亀虫)>

冬真っ只中です。残念ながら殆ど虫を見かけません。そこで冬でも、と思い出すのがこちら、オオキンカメムシ。「大」と言うだけあって体長20-25mmでこの鮮やかさ。2016年12月の湖西・白髭神社の裏山で見つけた時は既にお亡くなりでしたが、嬉しい出会いでした。


熱帯系のカメムシで本州南部以南に見られるも、その地域でも暖かい場所の椿やトベラなどで集団越冬とのこと。幼虫も成虫もアブラギリ食というので神社の裏山を探したものの、アブラギリは見当たらず…。なお面白い事にシナアブラギリでは幼虫は育たないとも。

他に、と探して出て来たのが2017年1月のこちら。残念ながら滋賀ではなく、京都府八幡市の流れ橋近くの河川敷でのものですが、モズのハヤニエでしょう。南無。冬らしい光景ですが…では「生きたオオキンカメムシ」是非、皆さんも見つけて下さい。


滋賀で見かけた虫たち♪7 2018.12
ヒメカマキリ
Acromntis japonica <姫蟷螂>

カマキリシリーズ第3弾?今回は湖北・近江塩津から木ノ本への琵琶湖岸沿いの道で2012年10月下旬に見かけた小さなヒメカマキリです。


日本のカマキリの中で唯一ハナカマキリ科に属し、体長25-32mm 成虫出現期は9-11月小ぶりなサイズの割に? 眼が獰猛な感じ。
野生のカマキリらしい、と言うべきか。
お腹が大きいので産卵前の女子でしょうか。


このヒメカマキリを見て「あ」と思うのには前段がありました。
それは滋賀ではなく京都で、でしたが、
今回の湖北より3年前の2009年12月上旬の化野念仏寺で出会っていたから・・・。


それは本堂前の焼香机の上、「お焼香の手引き」が入った箱に居たのです。
初冬の光の中、良い香りに、このカマキリはきっと「ありがたい所」に旅立つのだろうなと思ったものです。

因みに京都府準絶越危惧種でもあります。

滋賀で見かけた虫たち♪6 2018.11
ハラビロカマキリ
Hierodula patellifera <腹広蟷螂>

カマキリシリーズ第2弾!今回はハラビロカマキリ。特に珍しいカマキリでもないのですが、数年前の10月、湖西の「波打ち際」で見かけました。何でこんな場所に?と思い、気づいたのが「ハリガネムシ」。幼虫が水生のハリガネムシはカマキリやカマドウマの体内に入って成長。交尾・産卵の「その時」が来たら、何かの成分を出し、「水辺に行け」とカマキリを水辺に誘う、というあの話。きっと…と水辺で逡巡しているカマキリを見ていると、急に大きな波が来て、あっと言う間にカマキリはぷかりと水に浮き、そのまま引いてゆく水に乗ってどんどん遠くに…。湖西の水の透明感がまた感無量の光景をどうぞ。



因みにハリガネムシはこちら
これは滋賀で見たものではないですが…犠牲者はやはりハラビロカマキリです。数年前の9月



滋賀で見かけた虫たち♪5 2018.10
オオカマキリ
Tenodera aridifoliai <大蟷螂>

数年前の9月下旬の伊吹山麓歩きで見たこちら。
多分オオカマキリと思うのですが、きっちり首の下の色を確認しておりません。
何せ「お取込み中」でしたし。。秋ですね♪




滋賀で見かけた虫たち♪4 2018.08
ミヤマカラスアゲハ
Papillo maakii <深山烏揚翅>

三年前の7月下旬、湖北・高時川上流で見かけた豪華な光景。
ミヤマカラスアゲハ達が群がっている落葉の下には一体何があるのか。







この日の帰り道では、ほぼ同じ場所で斜面に群がっての吸水光景も。
吸水と言ってもその水には何らかのミネラルとか何かの成分があるのかと。
おそらく彼らは全て男子でしょう。大事な「仕事」の為には脇目もふらずに、
時には獣糞等にもの蝶には時に見かける光景ですが…彼らは無事にこの後、
子孫を残せたのでしょうか。湖北・高時川ならではの記憶です。



滋賀で見かけた虫たち♪3 2018.07
オナガバチ <尾長蜂>
3年前の初夏、湖西の里山で見かけたこの寄生蜂。檜の間伐材の上であちらにこちらに飛んではこのポーズを繰り返す。食べていた弁当を置いて確認するも、やはりお母さんが産卵だ。木材の中にいるカミキリムシ等の幼虫を探し当て、木材の上から産卵管を伸ばして産卵というスゴ技。産みつけた卵は幼虫を餌として育つというのがまた。体長より長い産卵管を持つので尾長蜂とはよく言ったもの。ただただ唖然として見守るしか…でした。なおヒメバチ科オナガバチ亜科までしか解らず、オナガバチは総称です。

長い産卵管・・・・皮の上から。



滋賀で見かけた虫たち♪2 2018.06
トリノフンダマシ
Cyrtarachne inaequalis <鳥の糞騙し>

色とりどりだった緑もすっかり濃い緑になりつつあります。そんな初夏に出会った虫はこちら「トリノフンダマシ」です。不思議な形状ですが、これは「クモ」。3年前の6月に鏡山研修で出会ったもので、ヤマハゼの葉裏で見つけ、嬉しく何枚も撮りました。
脚をきちんと折り畳んでいると「?」ですが、逃げるとクモと解りますね。「蛾」を専門に食べるクモで、そのため昼間は葉陰で休んでいるようで、そこも面白いですね。
昨年の神戸森林植物園研修で見かけた「卵のう」もユニークな形です。
ところで草むらにしゃがんで撮りまくった際、私のズボンの裾から嬉しくないヤツが‥マダニです。気づくのが遅れ、皮膚科に駆け込みました。皆さんもどうぞ気を付けて下さい。残念ながら?その写真はありません(涙)



滋賀で見かけた虫たち♪1 2018.04
ミヤマセセリ Erynnis montanus<深山挵>
4月半ばの晴天の日、日向ぼっこで体温上げしてたかと。
食樹はコナラ、クヌギ、ミズナラなど。日本各地の平地から山地の落葉広葉樹林に生息。
丘陵地の雑木林では比較的残っているものの、管理が放棄された暗い林では生息地として不適なので低地部では減少傾向にある、と(フィールドガイド・日本のチョウ)

翅を広げて2㎝程の小型の蝶。ちらりと飛んでは止まる、を繰り返すので「あれ?」と解った次第。急に暖かくなった日だったのが幸いしました。湖西の山麓もまだまだ豊かだな、と嬉しいですが、ここでも鹿・猪害は大変で、この日も住宅地傍で猿たち、また川を少し上がった河原で鹿たちを見ました。いずれも真昼間なのに…。
増えすぎた鹿のドングリや幼木の食害が心配ですが、滋賀県北部のナラ枯れは収まりつつあるようなので・・・。

湖西でこの先もまたこの蝶に出会えますように。

この春、湖西の森で出会ったミヤマセセリ女子
前翅表の中央部の「白帯」が女子の特徴