茶席の花 🌙 R1.6~R2.4

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Column 1

令和2年4月
ハクモクレン Mangolia denudata<白木蓮>
4月は炉のなごり、炉季の花の王座はなんといってもツバキ、ツバキ以外ではスイセンとかコブシとかウメ類とか。コブシとハクモクレンは似た花で、毎年利休忌の茶席の床には、ハクモクレンが入れられるのが恒例となっているところもあるようです。


令和2年3月
クロモジ Lindera umbellata<黒文字>
ヤブツバキ Camellia japonica<藪椿>
3月に入ると 炉の席も一歩一歩暖かく感じてきます。 そんな頃の床に、クロモジの枝に開いたヤブツバキを添えました。


令和2年2月
オオバヤシャブシ Alnus sieboldiana<大葉五倍子>
ナノハナ Brassica rapa subsp.oleifera<菜の花>
この冬、気温の下がらない日が続き、山も野も早くに春の支度?・・・  早々と新芽を見せはじめていたオオナヤシャブシと、菜の花を合わせて入れました。


令和2年正月
サンシュユ Cornus officinalis<山茱萸>
ワビスケ Camellia wabisuke<侘助椿>

令和2年の新年、お正月の三が日が過ぎて、いよいよこれから本格的な冬。 でも 「初春 」を意識して、サンシュユの枝 と 侘び助を合わせて入れました。


令和元年12月
ヤマボウシ Cornus kousa<山法師>
ツバキ 
Camellia japonica sp.<椿>

今年もいよいよ師走、今年のなごりの床には、山法師の照り葉と椿を合わせました。
12月の床に 「無事是貴人」? の軸を掛けられる事は、ありがたいことです。


令和元年11月
シロモジ Lindera triloba<白文字>

ネジキ Lyoniayp ovalifolia ssp.neziki<捩木>
今年は、晩夏から初秋にかけて、残暑や暴風・豪雨で大変なところもありましたが、少しづつ冷気を感じ、里山の木々も色づきはじめ、茶席では風炉を閉じて炉を開く季節に入ってきました。 こんな頃の床にと思い、照り葉二種を入れました。


令和元年10月
ヒメガマ Typha domingensis<姫蒲>
コムラサキ Callicarpa dichotoma<小紫>
アキチョウジ 
Isodon longitubus<秋丁字>
ヤマハギ Lespedeza bicolor<山萩>
オハラメアザミ Cirsium microspicatum var.kiotoense<大原女薊>

10月はいよいよ風炉のなごり、風炉を中置にして水指は客の反対側に。 
そんな頃、床の花も、なごり花。 
少し賑やかめに入れました。


令和元年9月
クズ Pueraria montanha var. Iobra<葛>
ススキ Miscanthus sinensis<芒>

暑い、あつい日が続きましたが、もう長月に。 何処の山野にも葛は見られます。
葛は芒(尾花)と共に秋の七草です。
芒の穂は動物の尾に似ているから尾花? お月見には欠かせませんね。


令和元年8月
ソクズ Sambucus japvanica<別名 草接骨木>
里山の林縁部、細い溝の近くに大きな株物が、白い小花を沢山丸く集め、幾つも咲いていました。
水上げが悪いので心して水切りを。
盛夏の頃の大寄せの床、 消息など横物掛け軸 の真下に ・ ・ ・


令和元年7月
ヒルガオ Calystegia pubescens<昼顔>
ヤハズススキ Miscanthus sinensis Andersson<矢筈芒>

日中に開き夕方にしぼむ昼顔の姿に余情残心。 
万葉集に容花(かほばな)として登場しているそうです。 
矢筈芒は初風炉から名残りまで、長い期間使われます。 
掛け花入(鮎籠)に入れました。


令和元年6月
ダッチ・アイリス(オランダアヤメ) Iris hollandica<阿蘭陀菖蒲>
炉を閉じて席を改め早や一カ月。 
同級生から、床にでも掛けて!!  と稽古場に届いた色紙には五山派の僧による揮毫の 「 令和 」
色紙の掛かった床に アヤメ科のダッチ・アイリス(オランダアヤメ)。
西洋から園芸用として入ってきたようですが、ショウブやカキツバタより花も小さめで、清楚な姿にひかれ、手付置籠に入れました。


 

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