茶席の花 🌙

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Column 1

                                  梶谷 栄治

茶の湯の世界では、四季の移ろいを大切にした茶会が催され、茶席の花は季節そのものです。利休居士が 「花は野にあるように ・ ・ ・ 」 と教えられたように、ありのままに入れるのがいいです。  
床の花によって季節を ・ ・ ・   入れられた姿によって茶趣を ・ ・ ・
一般に知られている生花(流儀花)とは異なり、茶花はどこまでも茶花です。
客は一服のお茶を賞味しながら、亭主の心づかいと自然の息吹を感じとります。


令和3年10月
フジバカマ Eupatoriume japonicum<藤袴>
オトコエシ Taraxacum albidum<男郎花>
シロバナサクラタデ Persicaria japonica<白花桜蓼>
ヨメナ Aaster yomena<嫁菜>

夏神無月、元々茶席の花は多くの種は使わず、「清楚にして目立ち過ぎず、一色を、一枝か二枝、軽く活けたるがよし」
と利休居士のおしえに言い尽くされています。
でも10月は別、茶壺の中の茶も少なくなり、茶の名残り、そして風炉も名残りの月、
そんな深まりゆく秋の名残りには、秋草を、帰り花や残り花も含め籠にたっぷり入れ、野山の景色を名残りのお茶席に・・




令和3年9月
センニンソウ 
Crematis terniflora
<仙人草>
シュウメイギク  Aemone hupehensis var.japonica<秋明菊>
夏の盛りから山裾で低い木を覆うように白い可憐な花を咲かせているセンニンソウ。
シュウメイギクは、秋のはじめから、風炉の名残りの頃まで見られます。



令和3年8月
シュウカイドウ  Begonia grandis<秋海棠>
カワラナデシコ  Dianthus superbus var.longicalycinus
<蘧  河原撫子>
八月はお盆の月、この二種は暑い夏の終わり頃まで。
シュウカイドウの茎は緑色ですが節の処だけは紅色。
中国大陸原産で、寛永年間に日本に入ってきたといいます。
カワラナデシコを添えましたが、一種入れにも適し、花入れも選ばないので嬉しいです。




令和3年7月
ヤブガラシ  Cayratia japonica<藪枯らし>
ヤハズススキ  Miscanthus sinensis’Zebrinus’<矢筈薄>
ヤブガラシって言うこの蔓性植物、周辺の植物からは厄介物のよう。
でもよく見ると沢山の小粒で可憐な蕾が寄り集まって、、、
そして次々とオレンジ色の花が、、、
赤い芽出しの頃の天ぷらは美味だそうです 。





令和3年6月
シャクヤク  Paeonia lactiflora<芍薬>
シャクヤクは、美人の立ち姿にたとえられて親しまれてきました。
ボタンと同じボタン属ですが、ボタンは木本でシャクヤクは草本です。
宗全籠に一種入れた大輪は存在感が大きいので、横物(消息)の掛け軸の真下に置きました。



令和3年5月
コバノガマズミ  Viburnum erosum<小葉蒲染>
11月から4月まで、半年間の炉を閉じ、炉畳を仕舞い、道安風炉を置く五月、、
茶室内は薫風爽やかに。
こんなころ里山でガマズミを見ましたので、手付き置き籠に入れました。




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