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滋賀森林インストラクター会ホームページへようこそ

滋賀森林インストラクター会は、滋賀を中心に多様な森の魅力を紹介し、皆様が森に親しみ、つながりを深めていただくため、各種イベントの開催や森林環境教育の講師派遣など、森に関する様々な活動をしています。当会は、平成6年4月に設立され、現在33名の会員が、県下各地で活動を展開しています。イベントに参加したい
、森で楽しみたい森で学びたい森でいやされたい森を守りたい・・・そんなときは、是非私たちに声をかけて下さい。   (青地 をクリックすると内容がみられます。)

森林インストラクターは
(社)全国森林レクリエーション協会が実施する資格試験に合格した者で、自然と森林の仕組み、森林づくりと林業、野外での活動、教育の方法安全対策のすべてについて、一定レベルの知識を有する「森の案内人」です。

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代表者  会長 高橋 優
今月の一枚 (2025.05)
                            佐々木 建雄(第3代会長) 


5月のこの一枚は「森の育メン」と題して、アカゲラ親子のご紹介です。
静かな森に入ると、突然「コン、コココココ………ン」と、乾いて澄み切った音が聞こえてくることがあります。
音の主は森のドラマーと異名を取るキツツキ類。
キツツキがこの音を出す動作をドラミングと言い、木の中に潜む虫を獲るために木をつつく音ですが、縄張り宣言や求愛、また威嚇のために発することもあるそうです。
森でこの音を聞くと、とてものどかな気分になります。
しかし、それは聞く側の勝手な感覚で、発している側にしてみれば、外敵侵入に対する警告や威嚇のドラミングかも知れませんね。
このドラミング音を発するために、キツツキは1秒間に20回もの高速で木をつついているそうです。
よく脳震盪を起こさないものだ、と思われそうですが、特別硬い頭蓋骨や衝撃を吸収する首を持つ一方、舌が特殊な構造をしていて、脳を保護する役目を果たしているそうです。
このように、キツツキ類は、ドラミングという他の動物には真似のできない特殊能力を発揮するために、体をそのように進化させているということがわかります。
今は森の動物にとって子育て真最中の時季。どの動物でも、子どもの時は愛くるしい姿や動作で見ている者を癒してくれます。
この可愛さがあるからこそ、親は大変な子育てにもかかわらず、無償の愛を注ぐことができるのだと思います。
とすれば、子どもが備えたこの愛くるしさは、もしかして、生存戦略の一つかも知れないと思えるのですが、いかがでしょうか?


※ 制作の裏側
アカゲラの羽の色はほとんど黒と白。これだけでは、地味で単調な配色になってしまいますが、後頭部と腹の部分に赤が入ることで、ぐんとおしゃれ感が増します。
ただし、これはアカゲラのオスの話。メスには赤い帽子がありません。
そこで、絵のモデルはどうしても見映えのするオスが登場ということになります。かくして、5月の一枚は育メンのアカゲラとなりました。
(作品データ:水彩F4号 WATSON  透明=W&N)

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