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今月の一枚 (2022.08)
会長 佐々木 建雄
8月のこの一枚は「トロピカルワールド」と題して、アカショウビンとツチアケビのご紹介です。
滋賀会の定例研修で、数年前「はごろも塾」という粋な名前の自然観察会がありました。
羽衣伝説で有名な余呉湖。
その北端からほぼ3km東に菅山寺という、菅原道真ゆかりのお寺がありますが、その境内を含む一帯の森の観察をしていた頃のこと。
その菅山寺の境内に朱雀池という名の池があり、夏になるとアカショウビンが渡って来るということで、野鳥愛好家にはおなじみの場所でした。
実際、飛来を待って、カメラをセットしている人たちの姿を見たこともあります。
残念ながら、観察中にその姿を見ることはできませんでしたが、その代わり、池の畔で奇妙なものを見つけました。
植物のように地面から生えているのに、緑の色素を全く持たず、全体が橙色をした花期のツチアケビです。
周囲の緑からは浮いた感じで、まるで熱帯地方の花を見ているよう。葉緑素を持たないので光合成できず、他の植物に寄生して生きています。
この橙色のツチアケビと、大きな赤いクチバシのアカショウビンを組み合わせると、まさに朱雀池畔がトロピカルワールドになったような景色を想像できます。
ヒュー(キョー)ロロロロ~と、涼しい鳴き声が聞こえてくるようではありませんか!
<アカショウビン:Halcyon coromanda 赤翡翠>
<ツチアケビ:Cyrtosia septententrionalis 土通草、土木通>
※ 制作の裏側
8月のこの一枚、アカショウビンを描くにあたって参考にさせていただいたのは、長浜市の地域情報誌「みーな」の2016年10月発行版の表紙の写真です。
木の枝でじっと獲物を狙っているアカショウビンのクチバシと脚がひときわ鮮やかで印象的です。
ツチアケビは実際に「はごろも塾」で観察したまま、自前の写真を参考にしました。
(作品データ:水彩F4号 WATSОN 透明=W&N)
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