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滋賀森林インストラクター会ホームページへようこそ

滋賀森林インストラクター会は、滋賀を中心に多様な森の魅力を紹介し、皆様が森に親しみ、つながりを深めていただくため、各種イベントの開催や森林環境教育の講師派遣など、森に関する様々な活動をしています。当会は、平成6年4月に設立され、現在33名の会員が、県下各地で活動を展開しています。イベントに参加したい
、森で楽しみたい森で学びたい森でいやされたい森を守りたい・・・そんなときは、是非私たちに声をかけて下さい。   (青地 をクリックすると内容がみられます。)

森林インストラクターは
(社)全国森林レクリエーション協会が実施する資格試験に合格した者で、自然と森林の仕組み、森林づくりと林業、野外での活動、教育の方法安全対策のすべてについて、一定レベルの知識を有する「森の案内人」です。

お問い合わせ


代表者  会長 佐々木 建雄
  事務局 担当   事務局長 高橋 優
住所 〒520-0861 大津市石山寺2-14-6 
電話 (自宅)077-534-23822
(携帯電話)090-3677-7819
(e-mail) takahashi.gxy8@gmail.com

佐々木会長の今月の一枚 (2023.03)

                                会長 佐々木 建雄 

3月のこの一枚は、「旅立ちの前」と題してコハクチョウのご紹介です。
一昨年だったか、湖北に山本山のオバアチャンことオオワシを見に行った時のこと。
お目当てのオオワシは、狩りにでも出たのか見られませんでした。
しかし、山のふもとの田んぼに、おびただしい数のコハクチョウが群れているのに遭遇。
慌ててシャッターを押しました。
白い優雅な姿から、白銀の使者などの呼び名もあるようで、見る者に癒しを与えてくれます。
とりわけ、体の大きさに比べると、ゴマ粒にしか見えない小さな目がひときわ愛くるしさを醸し出しています。
そんなことで、全国の飛来地では、保護団体が周囲の環境整備をし、見守りを続けているようですが、気になるのは餌やりをすること。
コハクチョウの餌は、主に水草や田んぼの落穂などであるのに、餌やりのエサはパン切れやスナック菓子など加工食品。
それでもコハクチョウにとっては労せずして餌にありつけるので、喜んで食べるのだとか。
しかし、添加物の入った人間の食べ物が野生動物によいわけがありません。
健康を害したり、パンがノドに詰まったりして死んだ例も多いようです。
また、餌をもらうことに慣れてくると、自分で餌を探すという野生の本能まで失われてしまいます。
人間の都合で、可愛いからとか、観光の目玉だとか、勝手な理屈で保護しているつもりが、実は、野生動物を窮地に追いやっていることに気がつかないのでしょうか!
このことは、声を大にして言いたい。
もうコハクチョウ達は北へ旅立って行ったことでしょう。
道中無事を祈りたいものです。

     <コハクチョウ:Cygnus columbianus<小白鳥>>

※ 制作の裏側

コハクチョウの群れに、一羽だけ灰色の個体が見られました。
最初は、違う種類が紛れているのかと思いましたが、調べてみると、成鳥になる前の若鳥は灰色とのこと。
コハクチョウの成鳥を描くには、白の画用紙を塗り残し、薄い影をつけるだけなのですが、この若鳥だけは、ためらいながら灰色を塗りました。
(作品データ: 水彩F4号 WATSОN  絵の具 W&N)

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