滋賀森林インストラクター会は、滋賀を中心に多様な森の魅力を紹介し、皆様が森に親しみ、つながりを深めていただくため、各種イベントの開催や森林環境教育の講師派遣など、森に関する様々な活動をしています。当会は、平成6年4月に設立され、現在33名の会員が、県下各地で活動を展開しています。イベントに参加したい 、森で楽しみたい、森で学びたい、森でいやされたい、森を守りたい・・・そんなときは、是非私たちに声をかけて下さい。 (青地 をクリックすると内容がみられます。)
森林インストラクターは、(社)全国森林レクリエーション協会が実施する資格試験に合格した者で、自然と森林の仕組み、森林づくりと林業、野外での活動、教育の方法安全対策のすべてについて、一定レベルの知識を有する「森の案内人」です。

代表者 | 会長 高橋 優 |
事務局 | 事務局長 平田 明 |
佐々木 建雄(第3代会長)
5月のこの一枚は「八十八夜」と題して、茶畑のご紹介です。
~夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る・・・~
もう何年も前のことですが、甲賀市土山町頓宮という変わった地名と、広大な茶畑の景観に魅かれてスケッチをした覚えがあります。
丘陵地の地形を巧みに利用して、幾重にも連なるかまぼこ型の畝が、はるか彼方まで続いています。
土山は東海道五十三次49番目の宿場町。
背後に最大の難所、鈴鹿峠を控えています。
その鈴鹿峠をこれから越える人、越えてきた人達が、土山のお茶一服で士気を高め、疲れを癒していたことでしょう。
「最澄が伝え、栄西が広め、利休が完成させた」と、どこかで聞いたフレーズですが、実はこれ、お茶の長い歴史を最短で表現したもの。
唐での留学を終えた最澄が持ち帰ったお茶の種を、比叡山麓に蒔いたのが、日本で最初のお茶栽培とされています。
が、この後は広く普及とはならず一旦頓挫したのですが、後に宋から栄西が持ち帰った種が各地に広がり普及して行った、というのが定説となっているようです。
京阪石坂線の滋賀里駅より山手方向に15分ほど登って行くと、集落の外れの畑に「日本茶発祥の地」と書かれた、手作りの小さな看板が立っています。
※ 制作の裏側
きれいな若葉の茶畑も、同じ色が広がるだけでは単調になってしまいます。
何かアクセントは、と見渡すと、錆びたトタン屋根の小屋がポツンと一軒。
主役にはなれないが、主役を引き立たせる小物が何か欲しい、というケースが絵を描く場合よくあることです。
今回は、錆びたトタン屋根がいい仕事をしています。
(作品データ:水彩F4号 COTMAN 透明=W&N)
もっと見る >